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労務管理から考えるIT利活用(2)

みなさん、こんにちは。社会保険労務士の樋口です。

 

前回からの続きで、まずICTとは何かを語ります。

 

ICTとは、Information and Communication Technology の略で「情報通信技術」を意味します。IT(Information Technology、情報技術)という用語もあり、日本ではほぼ同義で使われますが、ICTはITよりも通信(Communication) の重要性を強調します。単なる情報処理にとどまらず、ネットワーク通信を利用した情報や知識の共有を重要視します。国際社会においては、ITよりもICTの方がより用いられるようになってきているようです。

 

職場の労務管理でICT(クラウド、テレワークなど)を利用した場合、以下のような効果が期待されます。

1.従業員の負担を軽減し、離職率を下げる。

2.育児や介護などで通勤できない、潜在的人材を確保できる。

3.労務管理コストを削減できる。 

 

それではまず、クラウドについて語らせていただきます。

 

一般的に「クラウド」と言われますが、これは「クラウドコンピューティング(cloud computing)」を省略したものです。クラウドとは、インターネットなどのコンピュータネットワークを経由して、コンピュータ資源を提供するサービス形態のことを言います。

 

「cloud」は英語で「雲」を意味しますが、これは、ネットワークにコンピュータ機器を接続した図形が「雲」に似ていることから名付けられたと言われています。クラウドの世界的な普及で必要な時に必要なサービスを受けられるようになり、個人または職場における作業の効率化、コミュニケーションの促進につながっています。

 

ところで、自分はクラウドとは無関係と考えている方、いらっしゃいませんか。 実は私たちは、暮らしの中でクラウドサービスを利用する機会が多くあるのです。

 

例えば「Google」。検索エンジンとしても有名ですが、様々なクラウドサービスを提供しています。

 

その代表格がメールサービス「Gmail」。送受信メールやアドレス帳などすべての情報をクラウドで管理しているので、パソコンからでもタブレットからでもスマホからでもメールの送受信が可能となります。また、出張先や旅先に設置してあるパソコンからでも利用できます。ブラウザがあれば、いつでもどこでもメールサービスを利用できるわけです。

 

また、「Googleカレンダー」もクラウドでスケジュール情報を管理しているので、いつでもどこでもスケジュール確認できますね。

 

同じ検索エンジンとして「Yahoo!」がありますが、こちらも「Yahoo!メール」など「Google」と同じようなクラウドサービスがあります。

 

このようにクラウドは、もはや私たちの暮らしの中で日常的に使われているのです。次回は、テレワークについて語ります。

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